The New Matrix Infinity

25年の歴史を持つマトリックスシリーズは、フィッシュマンのサウンドクオリティを求めるプレイヤーやメーカーのため、地位を確立しました。
わずかなマイナーチェンジや調整は行われてきましたが、基本的なシステムは変更されていませんでした―今までは。

マトリックス インフィニティ VT

現代のアコースティックギター用アンプでさらに優れた性能を発揮するために、新しい密閉式のコントロール・モジュールが追加されました。

マトリックス インフィニティ マイクブレンド

空気感や楽器に触れた音までをも再生するために、角度調整が可能な単一指向性のコンデンサマイクを追加しました。


マトリックスシリーズが初めて登場したとき、主なアンプシステムは次の2つでした:
  • PA システム - マディソン・スクエア・ガーデンのような大ホールから、ライブハウス CBGB までに常設された、様々な帯域にイコライジングを行うフルレンジ・システム。
  • コンボアンプ - 多くの音色をカバーし、キーボードやエレクトリックギター用に設計されたものもあれば、アコースティック専用に設計されたものもあります。しかし実際にフルレンジかつパワフルなもの、そのほか理想的なものはありませんでした。
このような状況に対し、バリエーションが豊富なギターとアンプシステム同士を、より良く適合させるため、『ギタリストたちがどのような状況で演奏していたかにかかわらず』、ギターに初めから搭載されているピックアップシステム(やマトリックスシリーズ)には、低域をブーストまたはカットしたり、EQカーブを変更するスイッチやトーンコントロールを搭載しているものが多くありました。
今日、音質に関して言えばPAシステムとアコースティックアンプの差はほとんどなくなっています。大きさこそ異なりますが、ラウドボックスミニのような複数のスピーカーを持ち、プリアンプとパワーアンプが細かく調整されたアンプは、大きなPAシステムと同じように響き渡ります。

この新たな現実のために、様々なギター、アンプシステム、演奏スタイルや、演奏環境といったそれぞれのサウンドに対応するべく、これまでは一度セットしたらほとんどそのままであったであろう、ボイシングスイッチの操作を容易にし、調整することを可能にしました。

6弦側コントロールモジュール
  • マスターボリューム - ピックアップ全体の出力レベル
  • スクープトーン - 中域をえぐる深さ
  • ボイシングスイッチ(VTモジュール下部)
    - フラット/ベースブースト
機械部分のアップデート
  • プリアンプ・アウトプットジャック用の新しいカバー
  • 新しい筐体のコントロールモジュール
  • トーンを現代風に微調整
  • ピックアップ増設用の空き端子
低バッテリ表示用のLED
  • プリアンプ・アウトプットジャック本体に搭載
    (現バージョンと同じ)

6弦側コントロールモジュール
  • マスターボリューム - ピックアップ全体の出力レベル
  • スクープトーン - 中域をえぐる深さ
  • ボイシングスイッチ(VTモジュール下部)- フラット/ベースブースト
1弦側コントロールモジュール
  • ブレンドコントロール - ピックアップとマイクのバランス
    (引っ掛かりのある中点でちょうど50%/50%)
機械部分のアップデート
  • プリアンプ・アウトプットジャック用の新しいカバー
  • 新しい筐体のコントロールモジュール
  • トーンを現代風に微調整
  • ブレンドした信号を1系統で出力、または
    ピックアップとマイクそれぞれを1系統ずつの出力も可能
低バッテリ表示用のLED
  • 1弦側コントロールモジュールに搭載

共通の仕様

  • エンドピンジャック一体型プリアンプ
  • コントロールモジュールとスチール弦用(デフォルト)、ナイロン弦用(同梱)アダプタ
  • ワイド / ナロー / スプリット / ウクレレ いずれかの
    「アコースティックマトリックス」アンダーサドルピックアップ
  • 電池固定用の面ファスナー付バッテリーバッグとフック、配線用のワイヤークリップ
  • 取り付け用金具とクロームのストラップボタン(ゴールドは別売り)